カラードップラー心臓超音波検査

体の表面から心臓内部を観察します。心臓の各部屋のサイズ、動きを直接肉眼で見ることができ、心臓のポンプ機能の評価や弁膜症の診断に大変有用な検査です。特に、カラードップラー法は心臓内の血液の流れを見ることができ、精度の高い診断が可能です。
心臓超音波検査装置


これは実際の心臓エコー図ですが左側が心臓収縮期(青い血流は画面下のほうに向かう血流をあらわしています)で、右側が心臓拡張期(赤い血流は左心房である画面下から左心室へ向かう血流をあらわしています)です。このように心臓内を流れる血流をリアルタイムにカラー表示で見ることが可能です。この例は正常例です。







これは異常例です。右図は心臓の拡張期像で上左図の青い血流に相当するところに赤い血流がジェット状に認められます。これは左心室から心臓の外に出て行った血液が拡張期に心臓内に再び逆流して戻ってきていることを示しています。診断としては軽度の大動脈弁閉鎖不全症(弁膜がきちんとしまらなくなっている異常)といえます。